香水の劣化
2年前の誕生日に香水をいただいた。
華やかすぎるため普段は付けないけれど、記念のもので大切に保管していた。
今朝、久しぶりにちょっと付けてみたくなり、ワンプッシュ。
…アルコールの香りが最初に来た。
あれっ?まあ吹き出し口に溜まっていたのが香りが飛んだのかな?と思ってもうワンプッシュ。
…全然香らない!
かなり強めの香りで、ワンプッシュでは多すぎるぐらいの香水なのに…
直射日光にも当てず、しっかりフタもして保管していたのに。
香水が、まるでトワレのように軽くなってしまっている。
香水好きで、あれこれ買ってきたが、たった2年でここまで香りが飛ぶなんて始めてだ。
色が劣化したものはある。
もちろん香りが少し変化したな、ということもある。
しかし、薄いとは…大切な香りだっただけにショックが大きい。
大好きなブランドのもので服やバッグ、靴などトータルで色々購入していたが、この夏に気持ちが離れてしまっていた。
まるでそのことが原因かのように思えてしまう。そんなはずはないけれど。
ああ、でも、やっぱりそのブランドとはお別れなのかもしれない。
手元にあるものはこれからも大切に使っていくが、冷めた気持ちは戻らない。
華やかで圧倒的な価値観を持つブランドだが、案外その強さは儚さと表裏一体なのかもしれないな、と思えた。
香りが飛んだ香水は、箱に入れて大切にしまっておこう。
さようなら。私の愛したブランド。